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経営戦略考 -日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則-

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▼メルマガ概要

メルマガ業界を変えたとも評され、創刊10年目、通巻1800号を超えてもなお、燦然とその輝きを放つメールマガジンが「経営戦略考-日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則」です。

このメルマガでは、十余年にわたって第一線の戦略経営コンサルタ ントとして活躍してきた筆者が日経4紙の記事を毎日(平日)1つピックアップし、行間に隠された企業の意図は何かを読み取り、生々しい企業経営の実態と経営戦略の原理原則を、鮮やかな切り口でわかりやすく解説します。

▼発行者プロフィール

1990年 1月 中小企業向け経営コンサルティングを開始

1997年 1月 経営コンサルタント養成塾の運営を開始

1999年10月 メールマガジン「経営戦略考-日経新聞から毎日学ぶ経営戦略の原理原則」を創刊

2000年 3月 ウェブサイト「森オフィス・ドット・コム」を開設

2000年10月 合資会社森オフィスを設立

2006年 5月 株式会社アンテレクト 取締役副社長に就任


購読者の声

  • 「戦略発想とはこのようなことか!」
  • 「日経記事を読み解く感性がスゴい!」
  • 「思わずドキリとさせられました!」
  • 「即、実行できる教訓が嬉しい!」

読者の方々から寄せられる典型的な感想の一部です。

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▼最新バックナンバー

                                   
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■■   試食コーナーの改革
■■
━━━━━ 情報源:日経MJ(流通新聞) 2008.03.12【5面】━

◆アウトソーシングを上手く活用することは、企業が成長発展して
いく上では、非常に重要なことだと思う。すべてを自前のリソース
で賄うことは、現実的でもない。

◆とは言え、どの業務をアウトソーシングするかについては、戦略
的観点から慎重に検討する必要がある。「戦略的観点」とは、自社
の競争優位性を確保できるかどうかという視点だ。

◆企業の競争力を大きく左右する部分をアウトソーシングで賄うの
は、あまり望ましいことだとはされない。もしそれが必要だとした
ら、アウトソーシングというより「提携」と呼んだ方が適切だろう。

◆「提携」の場合、互いのリソースを供出し合うことで、新たな価
値が生まれ、競争力の向上が実現する。もっとも、そのような戦略
的意味合いを持つ「提携」を「アウトソーシング」と呼び、そうで
ないものを「外注」と呼び、区別することもあるようだ。

◆12日付けの日経MJ(流通新聞)に、「イトーヨーカ堂が食品売
り場の試食コーナーの改革に乗り出した」という記事が掲載されて
いる。

◆試食コーナーと言えば、食品メーカーから派遣される「マネキン」
さんが担当するというイメージがあるが、ヨーカ堂は「独自に採用
する方式に変更」するという。

◆この独自採用方式により、「統一したテーマにそってコーナーを
展開し、売り場全体の“にぎわい感”の創出を狙う」そうだ。メー
カーからの派遣に依存していると、「服装もバラバラで、『売り場
の統一感を持つことができない』」。この新しい方式では、試食担
当者の服装も統一される。

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■■
■■   「丸投げ」状態を解消する
■■
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●この「試食コーナーの改革」の背景には、「売り場でのにぎわい
をきめ細かく演出するには、店側が主導権をとることが不可欠」と
いうヨーカ堂の認識がある。

●「売り場でのにぎわい」こそ、店舗の競争力を大きく左右する要
素であり、それを外部に依存していてはマズい。そこで、メーカー
主導ではなく、「(マネキンの)派遣会社にヨーカ堂が自らマネキ
ンの派遣を依頼する仕組みに変更した」。

●マネキン自体は従来通り、外部からの派遣を依頼するが、主導権
をヨーカ堂が握るようにしたわけだ。ヨーカ堂の葛西店での実験結
果は良好で、「09年2月期から大型店を中心に本格導入に踏み切る」
という。

●外見的には、マネキン派遣会社から売り場にマネキンが派遣され
るということで、従来と変わらない。しかし、主導権がメーカー側
からヨーカ堂に移行している。それが大きな違いを生んでいる。

●外部の力を借りることはしても、「企画」部分までは「丸投げ」
をしない。また、自社の「企画」を生かせるような、外部業者の使
い方をしている。

●結局のところ、重要なのは「企画」であり、そこは外部に任せら
れない部分なわけだ。そのコントロールが効いているかどうか。メー
カーで言えば、同じように部品を納入していても、「下請け」かそ
うでないかの違い(設計図を誰が書いたかの違い)にも相当するだ
ろう。

●記事ではこの単語は使われていないが、試食コーナーの「丸投げ」
状態を解消したというのが、ヨーカ堂の取り組みだと言えるだろう。
「丸投げ」は、「アウトソーシング」でもなければ、「外注」でも
ない。そこに発注企業の「企画」も「主導権」もないからだ。

●「アウトソーシング」「外注」のつもりでにも、実はそれは単な
る「丸投げ」になっていたりすることがある。コントロールが失わ
れていると、自社の競争力を高めることにはつながらない。

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